【12/17】還流か、横領金の大半がプレサンス社長口座へ 明浄学院事件【産経新聞】

関西の大手ワンルームマンション販売業者のプレサンスコーポレーション(以下プ社)の社長、山岸忍氏が業務上横領の容疑で逮捕されたニュースについてです。

大阪観光大(大阪府熊取町)などを運営する学校法人明浄(めいじょう)学院をめぐる21億円の横領事件で、東証1部上場の不動産会社「プレサンスコーポレーション」社長、山岸忍容疑者(56)=業務上横領容疑で逮捕=の個人口座に、横領した21億円の大半が送金されていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。

法人元理事長の大橋美枝子容疑者(61)=同=が、経営掌握のために山岸容疑者から過去に18億円の資金を調達していたことがすでに判明。大阪地検特捜部は、横領した21億円の大半が山岸容疑者へ還流していたとみて経緯を調べているもようだ。

2019/12/17 産経新聞より

リンク:https://www.sankei.com/affairs/news/191217/afr1912170009-n1.html

概要

まず明浄学園がピアグレース社(以下ピア社)へ21億円で土地を売って、その代金を明浄学園が受け取りました。

ここまでは普通の土地の売買取引なので何の問題もありません。

しかしその後明浄学園の理事長(当時)がそのお金の一部を懐に入れ、18億円をティーワイエフ社などを介してプ社の代表である山岸氏へ流していました。

この部分が横領に当たるわけです。

なぜ理事長はこんなことをしたのかというと、ニュース内の以下の部分を読めばわかります。

捜査関係者によると、元法人理事長の大橋容疑者は28年4月に副理事長に就任する際、高校の土地取引とは別に、山岸容疑者から18億円を調達していた。法人経営を掌握するための資金だったとみられる。

産経新聞より

平成28年(2016年)4月に大橋理事長は山岸氏から18億円を調達していた、つまり借りていたのです。

これを返済するために、今回の横領を企てたのだと推測されます。

不動産市場に対する影響は?

恐らく大きな影響はないと思われます。

というのもプレサンス自体は投資用不動産の業界ではかなり大きな会社ですが、今回の件は社長が会社を介して犯罪をしていたといっても、スマートデイズ(カボチャの馬車)とスルガ銀行の時のように投資物件やスキームに問題があったわけではないので、不動産市場全体の話ではなく、プレサンスコーポレーションの内部だけの話にとどまると思われるためです。

またプレサンス社の物件に関しても、問題があるわけではないので特に値下がりしたりもしないはずです。

株に関してはストップ安を付けていますけどね。

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ちくわ
3歳のネザーランドドワーフ♂。中の人は30代の筋トレマニアの宅建士。 大学を卒業後にせどり、アフィリエイト、マルチ商法、不動産営業、仮想通貨などいろいろ手を出した過去がある。まじめに書いてる記事の中でちょくちょく本音がポロリしてる。