多くのマルチ商法の会社ではタンパク質の補助を目的としたプロテインサプリメントを販売しています。
これらの商品を市販品と比べた場合にどの程度良いのか悪いのか気になったので、成分の調査・比較を行いました。
ここではアムウェイ、ニュースキン、モデーアのプロテインと市販品の成分・価格の比較をしていきます。
一覧比較表
会社名 | 市販品
Optimum Nutrition |
アムウェイ | ニュースキン | モデーア |
製品名 | ゴールドスタンダード | ニュートリプロテイン | TRシェイク | ミールリプレイスメント |
味 | ダブルリッチチョコレート | オールプラント | チョコレート | チョコレート |
内容量/価格 | 2270g/6,470円 | 900g/8400円 | 645g/4925円 | 480g/4717円 |
主原料 | ホエイ(WPI) | 大豆、小麦、エンドウ豆 | 大豆、ホエイ | エンドウ豆 |
タンパク質/100g | 79g | 80g | 48.8g | 43.7g |
炭水化物/100g | 10g | 3g | 30.2g | 32.5g |
脂質/100g | 3.3g | 5g | 9.3g | 10.9g |
タンパク質単価(円/g) | 3.6円 | 11.6円 | 15.6円 | 22.5円 |
市販品代表としては、世界シェア1位のオプティマムニュートリション社(以下ON社)のゴールドスタンダードをiherbで購入した場合の例を挙げています。
アムウェイ、ニュースキン、モデーアの商品に関しては公式サイトで会員価格で定期ではなく通常購入した場合の価格とします。
それぞれのサイズは、もっともコスパが良いサイズ、通常は最大サイズの商品とします。
またタンパク質単価は、タンパク質1g摂取するのに何円分のプロテインを飲む必要があるのかを計算しています。。
市販品 ON社製 製品名:ゴールドスタンダード
ON社 ゴールドスタンダード ダブルリッチチョコレート味 5ポンド(2.27kg)
アメリカのON社が販売する世界で一番飲まれているホエイプロテインです。
一般的の人からプロのボディビルダーにまで愛飲されています。
日本で買う場合には、国内代理店から購入するのもいいですが、アメリカの通販サイトiherbで購入するのが安いので一般的です。
タンパク質1gあたりの価格は3.6円、その安さだけでなく世界で支持されているのは味がすごくおいしいからです。
アムウェイ 製品名:ニュートリ プロテイン
ONのゴールドスタンダードと比較した場合、主成分がON社のものは牛乳由来のホエイに対して、アムウェイのものは大豆や小麦、エンドウ豆を主成分とした植物由来です。
またタンパク質含有量はゴールドスタンダードを超える80%となっています。
さらに原材料も分離大豆たん白、小麦たん白、エンドウ豆たん白、レシチン、微粒二酸化ケイ素しか入っていないため、体に対して懸念される甘味料や添加物がないのは良い点です。その代わり味は植物プロテインそのままなので好き嫌いが分かれます。
ただしタンパク質の吸収速度は大豆やエンドウ豆よりもホエイプロテインが早いため、トレーニング後に一刻も早く筋肉にタンパク質を届けたいトレーニーに対してはアムウェイのプロテインはおススメできません。
逆に吸収速度が遅いということは腹持ちが良いので、ダイエッターの方にはオススメできます。
またタンパク質1gあたりの価格も高いため、その点でも安くタンパク質を大量に摂取したいトレーニーにはオススメできません。
大豆プロテインはホエイプロテインの7割程度の価格が一般的なので、ホエイプロテインであるゴールドスタンダードの3倍の値段の大豆プロテインと考えるとめちゃくちゃ高いです。
- タンパク質含有量は80%と非常に高い
- 吸収が遅いのでトレーニーには×、ダイエッターには〇
- 添加物が入っていないので安全・安心
- 味は苦手な人はかなり苦手な味
- タンパク質1gあたりの価格は高い
ニュースキン 製品名:TR90 シェイク
ニュースキン ファーマネックス TR90 シェイク チョコレート味
ニュースキンのサプリメント部門はファーマネックスという名前で展開しています。
ON社とアムウェイのものはタンパク質の含有量が非常に高く、トレーニーがタンパク質を摂取するために飲むプロテイン用と思われるプロテインでしたが、こちらの商品はタンパク質含有量が低く炭水化物と脂質、ビタミンミネラルがそれなりに入っていてるため、食事の置き換えダイエットや、いつもの食事にさらにプラスして飲むことで体を大きくするバルクアップ向けの成分となっています。
なので純粋にタンパク質の摂取量を増やしたいトレーニーにとってはオススメできませんが、体を太りながら大きくする時期であれば飲むのもありです。ただしバルクアップには量も必要なので、コスパを考えるとやはりきついと思いますが。
一方でダイエッターの方が食事置き換えダイエットをするのであれば飲むのはありです。吸収の早いホエイと吸収の遅い大豆、さらに炭水化物を混ぜることで腹持ちの良さを調整しているのだと考えられます。
ただしこれだけ炭水化物(糖質)が入っているのにもかかわらず、さらに甘味料としてスクラロースとアセスルファムカリウムが入っている点は気になります。二つとも安全性は高いとされていますが、添加物を嫌う方からすればこれらは入っていないほうが安心でしょう。
- ON社とはコンセプトが違うプロテイン
- タンパク質含有量が低い
- タンパク質単価はめちゃくちゃ高い
- 筋トレ用には向いていない
- ダイエットの食事置き換え向き
- お金があるならバルクアップでも使える
モデーア社 製品名:ミールリプレイスメント
この商品もニュースキンのものと同じコンセプトで、置き換えダイエットやバルクアップ向けの商品です。
この商品が特殊な点としては、主成分がエンドウ豆プロテインということです。
ピープロテインと呼ばれるエンドウ豆プロテインは、基本的に癖が強くあまりおいしくないことと、同種の大豆プロテインよりもコストがかかることからあまり一般的ではありません。
今回ご紹介する中でも商品1gあたり、またタンパク質1gあたりの価格が最も高くなっているのも、癖が出ない味付けにするために手間がかかった結果が反映されている可能性があります。
タンパク質1gあたり22.5円は、タンパク質の摂取を目的に飲むにはあまりにも高額です。トレーニーが飲めるものではありません。
バルクアップ目的の場合でも、この価格で量を飲むのは金銭的に大変だと思います。
置き換えダイエットであれば、腹持ちが良いので良いと思います。量も大量に飲むわけではないため、価格が高い点もそこまで気にならないと思います。
- ON社とはコンセプトが違うプロテイン
- タンパク質含有量が低い
- タンパク質単価はめちゃくちゃ高い
- 筋トレ用には向いていない
- ダイエットの食事置き換え向き
- お金があるならバルクアップでも使える
まとめ
- アムウェイのプロテインが思ってたより成分がトレーニー向きだった
- ニュースキンの商品はプロテインというよりも高タンパクな代替食
- モデーアの商品は管理人にはいいところが見つけられませんでした
- どれもコスパは悪いので、コスパを求めるなら市販品がオススメ
この度、ニュースキンの会員になることになり、プロテインを購入!しかし、植物油脂や増粘剤、ステビア、スクラロースなどの甘味料などなど
添加物が気になり、悩んでいます。
コメントありがとうございます。
プロテイン製品は高たんぱく低カロリーである必要があるので、自然素材だけだと味付けや口当たりの調整が難しいのだと思います。
ビジネス会員さんだとポイントの兼ね合いと仲間の目の関係で自社製品しか買えないので大変だと思いますが、添加物が気になる方へオススメなのは他社製品の味付けなしのプレーンです。
一例だとホエイプロテイン 1kg スタンダード 甘味料無添加 香料無添加 ナチュラル GronGあたりでしょうか。
これに市販のココアを入れて飲めば甘味料香料無添加のココアプロテインになります(乳化剤の大豆レシチンは入っていますが)。
一時期私もやっていましたが、今はめんどくさいので普通に添加物入りのプロテインを飲んでいます。