コンテナハウスとユニットハウスの違いについてです。
直方体を組み合わせたようなデザインの家やお店は洗練された雰囲気が出ていて非常にオシャレです。
これらはユニットハウスやコンテナハウスと呼ばれる建築法で作られた建物なのですが、この二つについてどのような違いがあるのか少し疑問に思ったので調べてまとめてみました。
まずユニットハウスとは
コンテナハウスとユニットハウスの違いの説明をするためには、まずはユニットハウスの説明が必要です。
ユニットハウスとは、規格化されたボックス型のフレームを積み木のように並べたり組み立てたりして作る家のことです。
一般的な住宅のように現地で一から組み上げるのではなく、工場で8割がた完成した状態で現地に持って行き、残りの2割ほどの工程を職人さんが行います。
工場で一律生産されている部分が多くを占めるため、人件費の節約、工期の短縮、職人の腕に左右されないなどのメリットがあります。
そしてコンテナハウスはユニットハウスの一つのカテゴリーになります。
コンテナハウスとユニットハウスの違い
構造の違い
コンテナハウス:重量鉄骨造
ユニットハウス:軽量鉄骨造
一般的にコンテナハウスというとユニットハウスのカテゴリーの中で重量鉄骨造のものを指し、ユニットハウスと単にいう場合には軽量鉄骨造のものを指すことが多いです。
見た目の違い
コンテナハウス
出典:https://2040.jp/
ユニットハウス
出典:https://spacecreate.jp/
コンテナハウスは貨物用のコンテナをベースに設計されているため、外観も貨物用のコンテナの鉄板感が出ているものになっています。
一方でユニットハウスは軽量鉄骨造のプレハブがベースですので、壁などは鉄板という感じではありません。
法定耐用年数の違い
コンテナハウス:34年
ユニットハウス:19年または27年(鉄骨の厚さによる)
法定耐用年数は、住居用の物件の場合です。その他の用途の場合には別の法律が適用されます。
コンテナハウスは重量鉄骨造ですので、法定耐用年数は34年です。一方でユニットハウスは軽量鉄骨造なので、鉄骨の肉厚が3mm以下のであれば19年、4mm以上であれば27年です。
値段の違い
コンテナハウス
基礎などの土台も含めると4.29坪や8坪サイズのコンテナ1台でも総工費は500万円以上、面積あたりだと安くても50万円/坪以上程度です。
一般の木造建築より高くて重量鉄骨造に比べれば安いといった感覚です。
参考:https://containerbase.jp/containerhouse/price.html
注:新品のコンテナ前提。中古コンテナは建築基準法上、住居に使用できない可能性が高い。
ユニットハウス
8坪サイズで総工費400万円程度、面積あたりだと30万円~40万円/坪程になります。
木造より若干安いか同等程度の価格です。
参考:https://www.nagawa.co.jp/items/index/item_kbn:1
注:基礎工事は4万円/坪、水道・電気工事などは80万円で計算。
デザインの自由度の違い
コンテナハウス
コンテナハウス用のコンテナは柱と梁で支える構造になっているので、壁面を自由に開口できます。
そのため窓や扉などを自由に取り付けることが可能です。ただし追加工事が必要になるのでオプション料金がその分発生します。
ユニットハウス
ユニットハウスの壁は基本的に出来合いのものをはめ込む形になっているため、デザインに関しては既にある規格のもの以外では難しくなっています。
その分だけ価格は抑えめになっています。
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